点描画の限界~線の可能性

音楽の流れというのは

 重層の響きが横に流れていくようなもの。

ピアノを弾いて

和音をずらすとわかるが

ずらすことで

耳に

単旋律でもない

単なる和音でもない

重層感が起こってくる。

それを横につなげて

ずれた中に沸き起こる

旋律のかけらを拾い上げ

歌いあげることが

指揮の基本。

どのタイミングで自分が息を吸い

同時に相手に息を吸わせ

しかも重層感を壊さずに

点描の世界に引き込まれることなく

つまりハーモニーが一点に集中することなく

厚みと広がりをもたせて

それを前に流したり

とめたりしながら

全体の構図をひとつに見ながら

しかも物語として

自分と一体化させること

偶然それが人に理解されるなら

共感を得られるなら

幸せなことだと思う。

でも点描はいかん。

点で描く絵は

限界がある。

点によって

点で応ずるのは

責任を回避する考え方。

点によって

線で応じ

己が責任を全うする生き方

これが音楽家の生き方なり

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