夢について語る①

ある会合でお会いした若手の軍師の方にご紹介を受け、
3月26日の日曜日、お昼13時半から横浜トレッサで
行われる子供イヴェントに出演することになった。

子供に何を伝えるか?
そこは一番の問題。

私が今いちばん伝えなければいけないと思うことは
本気で「ものごとの本質」を見る眼を養うこと。

結局それが一番難しい。
逃げられないから。

子供にそんなことわかるか?
と思われるかもしれないが
子供は大人が思うような子供ではないのだ。
これは分かる人は分かるはず。

日本に帰って来て驚いたのは
日本人のイメージがバブル前と後で
完全に変わってしまったこと。

安全神話は、日本人の「命懸け」の精神のなかで
養われた、大切な宝だった。
それは世界中を驚かせたが、バブルがはじけるとともに
その神話もはじけ飛んでしまった。

それぞれの分野で本気で責任を果たすこと。
今報道されている問題は、すべて責任をとらずに
如何に上手に生きるかを模索した人たちが

昔乍らの優れた日本人に責任を覆いかぶせて
逃げる姿ばかりが目に映る。

子供達もおそらくはそれを見て育つ。

地球イヴェントだそうだ。
地球について語るとき、私も子供たちも
その地球を見たことがない。

みたこともないものを、語ることが
日本人の一番苦手なことではなかったか。

地球を語るのはよいが、それを知っている人が
果たしてどのくらいいるというのだろう。

自分を語るとき、人は自分を知っていると思って
語るわけだが、どれだけ自分を知って語れるか。
それと同じこと。

自分を語るのに、自分を俯瞰する。
地球を語るのに、どうやって地球を俯瞰するか?

同じ無理なことをやるなら、どうせなら本気で
見えないものをみればよい。

私が音楽でしていることとは、そういうこと。
見えないものを見る。
聴こえないものを聴く。
そうやって人は夢を実現するのだと思う。

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