野尻先生との出会いは97年の1月。
裏千家ローマ出張所所長で、弓道、馬術、禅の師でもある。
茶道といっても道はいろいろ。
野尻先生のお茶は外国人が本質論で話すことができる国際共通言語にまで昇華されているから、
とてもわかりやすい。
僕は指揮棒を茶杓に持ち替えろ、と言われて「イエス・マム」と従ってみた。
気を丹田におろし、息をゆっくりしながら、重いものは軽く、軽いものは重く持って
お点前をしていく中で、見えてくるものがある。
その状態を人それぞれの味わい方で味わい尽くし
自分の人生の中に役立てていく。
それが野尻先生の言う「お茶」である。
舞台に出る前に袱紗さばきをしてみる。
音楽家や歌手とのコンタクトはいつにも増してとりやすくなる。
気が下りていれば、自分を開くことができる。
人の気を感じ、思いやりをもてる。
茶室の狭い空間に、その気が満ちるとき
本当のコミュニケーションが生まれる。
野尻先生の言うお茶とは、どうもそういうことらしい。
「横浜に新しいオーケストラを作る」と私が言ったとき、彼らは笑った。でも、私が世界のクラシック音楽の祭典で 「イノヴェーション・アワード」にノミネートされると…
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