子供の頃の記憶と繋がること。
それは人にとって人生を決定づけるほどの
重要なことなのかもしれません。
僕たちは音楽を演奏します。
でも何のためでしょうか?
エンタメ?安らぎを得るため?
色々な答えがあるでしょう。
僕たちは幼い頃の記憶を取り戻すために
「自然と音楽」のシリーズを始めたのかもしれない。
幼い頃の仲間に出会って、そんな思いを強くしました。
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鎮守の森から記憶の森へ
ぼくが幼いころ
そこには木々が鬱蒼としげる森があった。
氏神様でもある八幡宮の御神体として
この森は四方に広がり
ぼくらはそこでカブトムシやクワガタを取り
野鳥を追いかけまわして遊んだ。
時には蜂の巣を攻略して
スズメバチに追い回されたり
ザリガニ釣りをしてその沼から
100尾以上の大漁となったこともある。
森はそんなひとの記憶と繋がっている
長い年月に亘り培われた記憶は
自然の奥底に沈殿し
世代を経て豊かに育ち
それがやがてあらたな森となってゆく。
森には世代を超えた人々の
日々の暮らしの記憶が納められ
その森に住むひとたちは
森のなかからかつての記憶を引き出してきたのだと思う。
そしてその記憶は親から子へと
代々歌い語り継がれてきた。
ぼくがローマのトゥスコルムで眺めた風景は
数千年前のエトルリア人がみていたものだ。
同じ風景をゲーテが「イタリア紀行」に書き記し これをあのモーツァルトやメンデルスゾーンも見ていたに違いない。
音のなかに見えてくるそんな記憶の風景を ぼくは伝えてみたかったんだ。
2013年7月 村中大祐
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一緒に音楽を楽しみながら
そんな幼い頃へと旅立ってみるのも
わるくはないかもしれません。
明後日はそんなお話になりそうです。
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