むーらんイタリア食談義3

イタリアを例えばパドヴァからもう少し西に行けば、ヴェローナにたどり着く。あのシェイクスピアが「ロメオとジュリエット」の舞台として取り上げた場所だけあって、円形劇場だけでなく、街は極めて趣に富んだ美しいもの。

ここで有名なのが茹でた肉を食わせる店。
私はパヴァロッティのマネージャーに、師匠の葬儀の後で、あまりにも私がわんわん泣くものだから、慰めるために連れて行ってもらった。(笑)あんなに泣いたのは、実のオヤジが死んだ時よりも、ずっと悲しかった。オヤジ許せ。(笑)

その肉の美味かったこと。

様々な種類のサルサ(ソース)が出て来るけれど、他では体験したことのない、甘いのから辛いのまで、盛りだくさん。これには正直目から鱗だった。

そこからもう少し西へ行くとフェラーラという非常に小ぶりの素敵な街がある。ここは、シチリアの王族からクラウディオ・アッバードに紹介されて初めて行ったが、非常に食事が美味いので有名だった。特にラヴィオリ。

この地域はすでにエミーリア・ロマーニャに入っていて、ボローニャ近郊という趣。そう。食はボローニャへと続いて行く。

正直言うと、日本ではボローニャの食について、語る人が少ないと思う。パルマの生ハムや、パルマのチーズを語るばかりだが、ボローニャを中心とするエミーリア地方は、イタリアでも最高の食文化を誇る。

ただ、スパゲッティ・ボロニェーゼと言えば、なんとなくありきたりのパスタを想うのかもしれない。

これはいかん。

ボローニャは隠れたリヨンのような街。本当の食通なら、必ず訪れて、舌鼓を打つはずなのだ。

でも私はその外から攻めてみた。(笑)
フェラーラやチェゼーナ。リミニが入るかどうかは
良く知らないけれど、この辺りの食は非常に豊かで、野性的な感じがあるのは私だけだろうか。

出会った人が野性的だったから、そう思っただけだろうか。
このあたり、実際に食して、感じたら教えて欲しいと思う。

ロマーニャと言えば、やっぱりイタリア風餃子、ラヴィオリが美味い。そのソースに舌鼓を打つものなのだ。

そして肉は野性味。ひょっとしたらローマ時代からの名残なのかもしれない。

ロマーニャ。そういうことなのかも。

むーらん

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