日曜日の独特な匂いって
ありますよね。
これに気がついたの
ウイーンに住んでたときでした。
ローマの日曜日もそりゃあね。
必ずsanto padre(ローマ法王の俗称)が
ミサをされますから
特別っちゃ特別なんですが。。。
でも空気は何だか
淀んでるんですね。。。ウイーンよりも。
あったかいからですかね(笑)。
つまりウイーンは寒いからでしょうか。
日曜日はちょっと違う。
土曜日もちょっと違う。
何故かというと
土曜とか13時になると全く店が開いてないんですね。
休むこと。
これすなわち文化です。(おー!かっちょええ!)
で。。。
ウイーンの日曜日
Un dimanche au Vienne
ってなわけで
日曜日はウイーンフィルの定期演奏会が
楽友協会にて
朝11時から始まります。
それもとても重要なんですが。。。
夜19時から
月一回
ORF (Österreichsche Rundfunk)
つまり日本のNHKですね。
オーストリア放送協会のラジオですが
夜の7時から月一回
PHONO MUSEUMってのをやるんです。
これがまた素敵なんですね。
歴史的な録音でCDになってないのを
放送協会のアルヒーフからとってきて
放送しちゃうんです。
そして。。。
ヒクーイ声のナレーターが
Gottfried Krausっていう人だと思いますが
ゴットフリート・クラウスさんね
素敵な声でコメント言うわけです。
そこで出会ったのが
例えばブッシュ弦楽四重奏団だったり
NHK交響楽団でもお馴染の
ロブロ・フォン・マタチッチさんのウイーン響との
ブルックナーの名演だったりするんですね。
あるいはブンダーリッヒの最後のリサイタル録音だったり。。。
そこに詞があります。
必ず出てくる言葉。
Stern Stunde
英語で「お星様一杯の時間」
素敵な時間っていうことですね。
音楽を聴くとこの「お星様」が出ちゃう
そのくらい素晴らしいってなわけです。
wunderbar musiziert(wouderfully played)
とか
So eine Interpretation ist heuzutage nicht oft begegnet
(The interpetation of this kind is nowadays not often met すげえ直訳)
is nowadays not casual…ってな感じかな。
そんなことを言いながら
ヒクーイ声で語るその静けさもまた
ウイーンの街に似合ったものなんですね
18世紀を大事にしてる彼らは
musiziert (play music)ってからには
出す音がウイーン風でなきゃいやみたいですね。
街に合った音。
街に合った食事。
街に合った服装。
そういう中にmusizieren という言葉が生まれてくるみたいです。
でもそこには日曜日の匂いが必ず介在する
musica profanaの前は
musica sacraだったわけで
いまこうやって書いてみると
日曜日の効用は
かなりあることに気が付きますね。
日本にもこれ
あるんじゃないですか?
日曜日はちっちゃな元日みたいな雰囲気って
ありますよね。
やっぱ日本って素敵ですね。
で。。。
長くなりましたが
ハーゲン弦楽四重奏団とジェラール・コセによる
ブラームスの弦楽五重奏曲お勧めです。
Stern Stundeが
ピチカートのなかに聴こえてきますよ。。。
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