音楽へのアプローチにはいろいろあると思う。
自民党の小池百合子さんがあまたの政治姿勢を評して
「みな富士山を目指していればいいのであって、どこから登っているかが違うだけ」
と語っていたが、おそらくどの世界でも同じではなかろうか。
山の頂上が違うと困るのだが。。。そして 大事なのは己れの言葉で語ること。
自分の信念などと大それたことを言うつもりはないが、
自分の感性を信じ、そこを起点として展開すること。
そうやって地道に努力すると、必ずそのひとらしさ、新しさにぶつかるはず。
今年はどうやらマーラー年のようだが、私は年始にたまたま部屋の整理をしていて
Richard Spechtの「一千人の交響曲」の20世紀初頭の分析本から、
一枚のマーラーの生写真がこぼれおちてきたことがきっかけで、
昔ウイーンで初めてマーラーの歌曲を聴いた時の感動が蘇ってきた。
ちょっとした感覚、 見過ごすこともありうるほどの瞬間だったように思う。
リュッケルトの歌曲で扱われる世界観はあまり音楽界で云々されることがない。
自分とのかかわりにまで引き寄せて語るひとがいないわけだ。
でも直感を通じて20歳の学生のときにウイーンで私が感じたことは
もしかすると、どこか深い理解に通じる道のように見えたので、リュッケルトにこだわってみた。
どこまで行けるか面白そうだ。
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