マーラー「夜のしじまの話」まあね。ドイツ語わかると、ちょっと得する話。指揮者村中大祐の世界「Muranplanet Blog」指揮者のリーダーシップ論

マーラーの3番ってのは、
私がある意味一番大事にしている作品です。
だけど、9番と一緒で、
第1楽章が長い。ホルンがめちゃ多いし。
やるのは難儀です。歌手も難しい。
何がって、ディクションを
ちゃんと歌ってもらう事は、何より大事。
それが出来る人が
世界でもほとんどいません。
残念なことですけど。
それが現実。
だからそうそう演奏ができない。
 
私は10代に
バーブラ・ストライザンドとか、
イヴ・モンタンとか、
ビル・エヴァンスとか、
ホロヴィッツとかと一緒に、
やっぱりマーラーを聴いた経験があって、
更には
フィル・コリンズとか
ボスとかのコンサートに行って
代々木でシャウトしてましたから、
そんな若人には
マーラーって、凄く面白く感じたんです。
当時は演劇にも携わっていたし。
指揮者とか目指してなくて、
ピアノ弾きが憧れで、
ただそれだけだったんですが、
そんな男の子が
あのマーラーの色というか
世界観に惹かれた。
 
同じ時期にアルバン・ベルクの
作品1のソナタを人前で弾く機会があって、
そしたら展開部でぐるぐる回ってしまい、
めまいのような転調を失敗したんですね。
 
それでも何とか
弾きおおせたのは良かったけれど。
大学の3年の時だったか。
外語大のね。
ドイツ語さぼって、
フランス語やってた頃です。
 
そのベルクの作品1ってのや、
初期の7つの歌を、
下手くそな歌手と一緒にやってました。
ヴォルフのイタリア歌曲集全曲とか。
 
そういうのをやってみるとですね。
マーラーの世界観。
段々近づいて観えた。
あ、あとシューベルトの歌曲ね。
だから私、
マーラーのRhein Legendchenとか得意っす。
 
そういうのをやると、
音楽の本質が体得できるんですよ。
 
なぜか?
 
歌詞がついてるから。
だから分かる。
手がかりができるんですよ。
 
それはね。
日本語訳じゃ無理っす。
 
悪いけど、
ドイツ語勉強せい!って話です。
 
だから言葉が出来なきゃダメって
言いたい訳じゃないけど、
 
出来ないと、知らないというか
感じられないことが
増えるわけです。
 
それが損なんですよ。
 
歌詞がドイツ語で
ドイツ語を訳さないで
理解できるようになると
 
一つの単語から色々な、
出汁のような味わいが出てきます。
 
例えばマーラーの3番に
Ich schliefって出て来る。
なんであれ、
過去形なのか?分からないっす。
 
Ich schlafeだって良いの。
 
でもそんな
くだらないことから
色々と考えられるのが
実は大事なんです。
別に文法の話じゃないですから。(笑)
マーラーの世界。
それがどんなイメージか。
ダンテの神曲はやっぱ近いかも。
 
O Mensch!
O Mensch!
 
Gib Acht!
Gib Acht!
 
Was spricht die tiefe Mitternacht?
 
Ich schlief!
Ich schlief!
 
Aus tiefem Traum
Bin ich erwacht!
 
Die Welt ist tief!
und tiefer,
 
O Mensch!
O Mensch!
 
Tief!
Tief ist ihr Weh!
Tief ist ihr Weh!
 
Lust…
Lust tiefer noch als Herzeleid!
 
Weh spricht, Vergeh!
Weh spricht, Verghe!
 
Doch alle Lust will Ewigkeit!
will tiefe, tiefe Ewigkeit.
 
この話。
人類に向かってメッセージが聴こえる。
 
しかも
キリスト教的世界の話ではなく
東洋の思想が入っている。
時代だねぇ。19世紀末。
 
Was mir der Mensch erzählt.
そういうタイトルのついた
第4楽章。
コントラアルトの独唱。
 
陰陽の話に見えるのは
私だけ?
 
むーらん
■追伸:今の時代にマーラーの歌詞、必要かもよ。結構やばいから。(笑)
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