From:村中大祐
私が苦手を克服するために取った行動が
情報収集であることは既に書いた。
だが情報を集めることには
ある種の情熱が必要だ。
人によってはインターネットで情報を収集する、
という人もいる。
だが私が苦手克服に直面した時代
インターネットなどはまだ存在しなかった。
じゃあどうやって情報を収集したのか?
また、それはどんな種類の情報だったのか?
私の場合。音楽家になりたかった。
ウィーンでの情報収集を分析するとこうなる。
1.世界で最高の音楽環境に居た。
ウィーン・フィル、国立歌劇場、
ムジークフェライン、コンツェルトハウス、
ザルツブルク音楽祭などに行き放題。
2.世界で最高の音楽環境には、
最高の図書館があった。
学校の図書館は素晴らしかった。
中でも大指揮者ブルーノ・ワルターの所蔵楽譜は
全て寄贈されていて、ために調べにいくと
指揮者のカルロス・クライバーと同席した。
ただ、街の区別に存在する図書館の
音楽関係の蔵書の量は
異様なほど素晴らしいものだった。
これはウィーンのウィーンたる所以。
3.多くの音楽家に出会える環境だった。
世界中で活躍している人たちや、
引退した大御所まで出会いは様々だった。
4.音楽の歴史が空気感の中に刻み込まれていた。
音楽が生み出された歴史的な場所がほとんど
この街にあるという事実は素晴らしいものだ。
5.Musikhaus Doblinger
(楽譜の店:ドブリンガー)
ウィーンでは誰もが知っている楽譜屋だ。
ここで中古の楽譜を沢山手に入れた。
既に音楽をやめた方の楽譜や
東ドイツ・チェコ・ハンガリーなどで出版されていた
安価の楽譜を手に入れることができた。
それはもう、問題なく情報が入ってくるわけだ。
でもこれは音楽の都ウィーンでの話だ。
それ以前はどうだったのか?
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From:村中大祐
私が苦手を克服するために取った行動が
情報収集であることは既に書いた。
だが情報を集めることには
ある種の情熱が必要だ。
人によってはインターネットで情報を収集する、
という人もいる。
だが私が苦手克服に直面した時代
インターネットなどはまだ存在しなかった。
じゃあどうやって情報を収集したのか?
また、それはどんな種類の情報だったのか?
私の場合。音楽家になりたかった。
ウィーンでの情報収集を分析するとこうなる。
1.世界で最高の音楽環境に居た。
ウィーン・フィル、国立歌劇場、
ムジークフェライン、コンツェルトハウス、
ザルツブルク音楽祭などに行き放題。
2.世界で最高の音楽環境には、
最高の図書館があった。
学校の図書館は素晴らしかった。
中でも大指揮者ブルーノ・ワルターの所蔵楽譜は
全て寄贈されていて、ために調べにいくと
指揮者のカルロス・クライバーと同席した。
ただ、街の区別に存在する図書館の
音楽関係の蔵書の量は
異様なほど素晴らしいものだった。
これはウィーンのウィーンたる所以。
3.多くの音楽家に出会える環境だった。
世界中で活躍している人たちや、
引退した大御所まで出会いは様々だった。
4.音楽の歴史が空気感の中に刻み込まれていた。
音楽が生み出された歴史的な場所がほとんど
この街にあるという事実は素晴らしいものだ。
5.Musikhaus Doblinger
(楽譜の店:ドブリンガー)
ウィーンでは誰もが知っている楽譜屋だ。
ここで中古の楽譜を沢山手に入れた。
既に音楽をやめた方の楽譜や
東ドイツ・チェコ・ハンガリーなどで出版されていた
安価の楽譜を手に入れることができた。
それはもう、問題なく情報が入ってくるわけだ。
でもこれは音楽の都ウィーンでの話だ。
それ以前はどうだったのか?
今思えば情報を入手するために
1.家にあった資料(親が持っていた楽譜の類)を見た。
2.雑誌を買いあさった。(「音楽の友」など)
3.ラジオを聴いてエアチェックをした。
4.図書館に行った。(上野文化会館の音楽資料室など)
5.銀座のヤマハの楽譜売り場で入手。
6.人との出会い(師匠や友人)を活用する。
7.海外からの音楽家の来日公演に足を運ぶ。
関東で得られる情報拠点(私の場合)は
だいたいこの程度だったと思う。
ウィーンでの資料集めはさておき
日本で資料を集めるとき
どれが一番役だったかと言えば
3.のラジオのエアチェックと
6.7.の人間や演奏との出会いだろう。
いずれも具体的な形というより
雰囲気みたいな、つまりは
手に入れることのできそうにない
空気感を学ぶことができたわけだ。
今思えば、この日本で得た空気感が
そのままウィーンに直結していたのが
正解だったのかもしれない。
ヨーロッパのホールで演奏された
最高の演奏家たちによる音楽を
自分だけのために聴きながら
余計な情報に惑わされず
純粋にそのすばらしさを信じて
疑わなかったのが
良かったのではないかな、と思う。
つまり情報にも真偽があるということ。
そしてどこで入手するかも重要。
本物の情報とは
やはり人がもたらしてくれるし
ありふれた話かもしれないが
本物にはやはり接してみるしかない。
そして自分の恩師にも
その昔言われたことだが
何をやるにも「世界最高の場所にいけ!」
というのはやはり本当だったと
今になって痛感するわけだ。
ただ、そういった
人がもたらしてくれる恩恵とは別に
当時10代の私にもたらされていた
本物の音楽との出会いとは
演奏家を聴きに行く以外はすべて
無料で毎日のように放送されている
NHK・FMの海外コンサート録音を
「エアチェック」するときに
もたらされていたように思う。
ここから私のオタクの時間が始まるが
それは明日からのお楽しみ。
素敵な一日を。
横浜の自宅から
村中大祐
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