From:村中大祐
「ニャー」と言う猫の声の音程に興味ありますか?
私は昔から家の庭に来る猫を追い払うために
猫の声を真似る練習をしていました。
家族に言わせると、
身体のわりに驚くほど上手だそうです。
その位細くて陰険な声を出せるのです。
この声を使えば
大抵の猫は怯えて逃げていきます。
でもボス猫は違いますね。
沢山の女性を従えて我が家の近所を徘徊する
羨ましい白が基調のクロブチが入ったボス猫。
人相は(猫相?)最悪です。
どこのギャングか?と思うくらいに
凄まじい人相をしています。
でも女性にはもてるんですな。
うら若き女性がみな配下になり
一種の部族を形成しているのです。
そこにどう言うわけか
一匹のおばはん猫がいるんですね。
前にご紹介したゴルゴタです。
彼女はジョルジョ君の散歩には
必ず毎日のように登場します。
二人は仲が良いみたいなので
近づけてチューでもさせようとしますが
どういうワケかゴルゴタは物静かにふるまいながらも
ジョルジョ君が怖がって逃げるように仕向けるのです。
試に今日は再度の挑戦を
人間の私が無理やり試みたのですが…
エライこっちゃ!の巻です。
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やられた!
遂にやられた!
ゴルゴタの襲撃は突然のことだった。
今朝5時半ごろ
ジョルジョ君を連れていつもの2セット×ランを終え
ずーっと回り道をしながら
ゴルゴタが待つ道路へと向かった。
前方にはいつものように
太っちょのゴルゴタが待ち構えている。
というか寝そべっていた。
ジョルジョ君は不思議なのだが
シロという長い毛の化け物のように大きな
犬に上から吠えつけられても
クーンという声をあげて近づこうとする。
はたまた殿という兵隊ヤクザのような
柴犬に毎日噛みつかれそうになるほど
吠えられても、やはりクーンという声で
近づくのだ。
いわゆるパツィフィスタPacifista、
大海の静かな波のような性格なのだ。
それもそのはず。
ジョルジョを迎えに行った先の
ブリーダーさんのところでは
兄弟2匹が檻のなかで
ぐちゃぐちゃになりながら遊ぶのだが
ジョルジョ君は常に兄弟の御尻の下。
頭の上にはいつも誰かが乗っていた。
そんな気の優しい子。
誰に吠えられても一応吠え返しはするが
クーンと言って近づこうとする。
どうやらみんなと仲良くなりたいタイプらしい。
ところがそうは問屋が卸さない。
ゴルゴタは寝そべってはいるものの
注意をジョルジョ君から逸らさず
推定30センチほどの距離まで近づこうものなら
「ニャー」と柔らかーい声で
まずは応酬。
これが本当の猫なで声。
優しーく、柔らかーく、
オーボエの音合わせの最初のラの音みたいだ。
ところがジョルジョ君が更に近づこうとすると
急に背中を高くして
今度は一オクターブ半☟下降。
ニ短調のレの音で本気で威嚇を始めた。
これだから猫は困る。
最初は優しく見せるが
自分のテリトリーを侵害されそうになると
襲撃の狼煙を上げる。
これでは仲良くなれるはずもなし。
結局ジョルジョ君。
このエピソードがあったからか
今日は朝からバタンキュー。
愛しのゴルゴタ。
いつになったら振り向いてくれるのか。
まだまだ、先は長いようだ。
それにしても犬と猫の違い。
猫という存在を
何ゆえ全能なる神が造り給うたか?
いつ見ても許しがたいは猫の仕業。
犬好きには到底理解できぬシロモノである。
今日も素敵な一日を!
横浜の自宅から
村中大祐
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