日本の立ち位置は面白い。
ドイツのメルケル首相が
芸術家にメッセージを送り
彼の国の文化大臣が
社会に芸術家は必要と説けば
芸術家支援に動き出す。
そういうところは、良いとこ取りする意味で賢い。
どんどん良いとこ取りすればいい。
でも本質を観ないのが厄介。(笑)
英国に結構な数の日本人を派遣する国。
欧州ではBrexitまでは
ロンドンが日本の拠点だったはず。
これは今でも変わらない。
そりゃ、金融の中心だから、
という人。ちょっと待って。
そうじゃない。地政学的な意味もある。
昔から日本人は英国に学んだと思う。
ドイツだけじゃない。
だって、同じ島国だし。
金融の中心だから、ではすまされない
「何か」があるわけ。
ドイツの文化政策を観るとわかるけど
本当に手厚い劇場支援がある。
これを国から引っ張って来るのが
世にいうインテンダント(劇場主)の役割。
だけど、例えば有名なピアニストで指揮者の
ダニエル・バレンボイム氏は
政界にもコネがあって(当然だけれど)
そこからお金を引っ張って来る。
つまりただ単に、文化を国が一方的に守っている、とは
ちょっと違う。もっといろいろあるわけ。細かく言及しないけれど。
英国に関しては、運営について、ほとんどがビジネス・モデルを用いている。
国や市などからの助成はほとんどないに等しい。
じゃあ、どうやっているか?
アメリカは?
良いとこ取りはいいけれど
ドイツに学ぶとひとつだけ
厄介な事があるの知ってた?
それは芸術家たちのビジネス感覚がなくなること。
自分もそうだからわかるけれど
スポンサーや国、自治体に頼ることは
非常に危うい経済的基盤を助長することになる。
今、ここで本当に考えなければならないのは
「なぜ芸術が本当に必要とされないのか」
だと思う。
だって、最初にコストカットされるでしょ?
いつもそうだもん。
って事は、芸術とか言ってる場合じゃなくて。
必要とされるようになるには
どうしたら良いか?を考えるのが先だと思うわけ。
英国に関して言うと
そこを「しのぎを削って」ビジネスモデルを考えているような気がするから
良いとこ取りするなら
ドイツだけじゃなく
アメリカやイギリスを取り入れるのも
大事じゃないか。
昔からみんなが言っていることかもしれないけれど
誰も実行できなかった。
それなら、今がチャンスじゃないかな。
音楽とか、本当に必要か?って訊かれたら
米よりは必需品じゃないし。
そこをどうやって凌駕するのか。
今がチャンスだと思うわけ。
むーらん
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