人生の現在地、そして
次のステップを正しく捉えるためには

まず何より
自分自身を深く理解する必要があります。

しかし、そのためには

単に自分の長所や才能
明らかな強みだけを
見つめるだけでは不十分なのです。

なぜなら、人には
表面的な一面だけでなく
内なる深遠な側面があるからです。

自分の中に潜む
「弱み」ともいえる部分

つまりこれまで
マイナスの要素と片付けられてきた特性にこそ

真の自己理解の鍵が
隠されているのかもしれません。

人は誰しも、自分の醜い面や
嫌な一面から目を背けがちです。

しかし、この逃げ腰な態度こそが
自分自身を深く知る上で
最大の障壁となっています。

自分の内なる「弱み」から
目を逸らすことによって

実は宝の持ち腐れを
招いてしまっているのです。

つまり、本当の自分の力を発見し
引き出すためには

自分の中にあると思われている

「マイナス」の部分に
正面から向き合う勇気が
必要不可欠なのです。

例えば、几帳面すぎるという短所は

見方を変えれば
細かなことに対する
注意力の表れでもあります。

また、おとなしすぎるため
人付き合いが苦手とされていた部分は

穏やかで落ち着いた
対人スキルの可能性を秘めています。

このように、自分の中の
「弱み」と考えられてきた特性を
別の角度から見つめ返してみると

それが実は
魅力的な強みだった可能性さえあるのです。

つまり、自分の内側にある
固定概念にとらわれずに
フレッシュな視点で自己を熟視すれば

かつての「短所」が
「長所」へと生まれ変わる。

このような自己概念の大胆な転換こそ

自分の本当の力を発見するための
重要なプロセスなのです。

かくして、自分の内面に潜む
「マイナス」の部分への意識を向けることが

新たな自分の価値を
見出す第一歩となります。

自身が長年培ってきた
固定観念から解放され

物事の捉え方そのものを更新できれば、

今まで気づかなかった
可能性に出会えるはずです。

例えば、几帳面すぎると思っていた自分は

実は高い責任感と
こだわりの持ち主だったのかもしれません。

控え目で人見知りだと
決めつけられていた部分は

聡明な分析力と繊細な洞察力の
裏返しだったのかもしれません。

このように、自分の中の
「マイナス」と映っていた一面を

能動的に
プラスの要素と認識し直せば

かつて見落とされてきた
自分の新たな一面と
出会うことができるはずです。

長年の偏見にとらわれていた自分が

遂に目を覚まして
内なる可能性の扉を開けるのです。

心を解放し
プラスの側面を発見できれば
自分の人生は必ずや前に進展するでしょう。

時に、自分を卑下したり
他者の価値観に振り回されていた自分に
気づく場合もあるかもしれません。

しかし、それらを乗り越えて
自らの力で
新しい自己の解釈を見出せた時

かつて見渡せなかった
景色が見えてくるはずです。

自分の内側に生まれた
新たな自己評価は

時に過去の自分を肯定的に
捉え返すきっかけにもなり得ます。

今まで嫌っていた自分の面でさえ
実は魅力的な一面だったのかもしれない

と気づくことができれば

それは自己受容への
大きな一歩となるでしょう。

このようにして、自分の中の「弱み」と
決めつけられてきた部分に意識を向け

そこから自分の
本当の価値と力を見出していけば

今までの自己概念は
大きく更新されていくはずです。

自身の価値観が
一新されることによって

初めて自分が人生の
どの段階に立っているのかが
明らかになってくるのです。

そして、その「現在地」を
正しく捉えることで

次に進むべき方向や目標が
見えてくるはずです。

従来の常識を超越した
新たな自己理解に基づいた
人生の歩み方が

そこから開かれることでしょう。

村中大祐

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