トレヴィーゾ歌劇場とトスカニーニ

偉大なる指揮者、
トスカニーニのレリーフの前で
撮った写真を偶然見つけました。

この劇場でトスカニーニが
ある時期まで指揮していたんですよ。

Trevisoトレヴィーゾ歌劇場。

今は「マリオ・デル・モナコ」の
名前が冠されていいます。

私の出発点ですね。

ここの劇場で、
オペラの初日2時間前に
突然指揮を依頼されたのが

モーツァルトの「魔笛」でした。

その日はヴェネツィアの
フェニーチェ歌劇場で、
朝からリハーサルをしていたんですね。

そして午後のリハーサルが終わって
扉を開けると水が入ってきた…

Acqua alta
つまり大雨のために、
ヴェネツィアの海面が上がって、

海水が練習会場にも入り込んで来た。

私は胸まで水に浸かって、
1時間くらい水の中を歩いた覚えがあります。

クラリネット奏者に導かれて
サンタ・ルチア駅まで行ったんですが

トレヴィーゾに着いた時には、ちょっと熱があった。。。

そんな状況で、ホテルに着いてみると

「マエストロ・ムラナカ。
劇場からメッセージが届いています」

靴はグチョグチョでしたが、買っている時間がなく、舞台の上で音がしていました。笑

まだ20代ギリギリでした。
だからもったんでしょう。

翌日のヴェネツィアのコンサートでは
熱が39度もあったんですけどね。

これが本場イタリアでの
記念すべきオペラ・デビュー。

劇場に行くまでが辛かった。
立って居るのがやっとで
音楽をやったのは

イタリアで何度かありますね。

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