あるヴァイオリニストに出会った。
その人は多くを語らない。
ただ音楽をするのみ。
そこに立ってひたすら音を追う姿に心を打たれた。
ほとんど話すこともなかったけれど、多くを学んだ気がする。
Exhibitionに走る音楽が多いなかで、
その人は立ち姿ですでに人を魅了する力を得ていた。
純粋さ。
正しさ。
そして強さ。
その強さはけっして人に主張されるものではなく、
自分の中だけに、ひっそりとしまってある。
でもその強さから優しさや愛が滲み出てくる。
そんな立ち居振る舞いに、舞台袖から拍手を送り続けていた。
すごいひともいるものだ。
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