怖れの釘
「怖れ」は裏切りや争いを生む。 残念ながら宗教の存在はひとの中に大きな迷いを生む。 宗教のなかにある教義が、ひとの真理への探究を阻むからだ。 ひとの多くは自分のエゴを満足させるために宗教を利用しているにすぎない。 それも…
「怖れ」は裏切りや争いを生む。 残念ながら宗教の存在はひとの中に大きな迷いを生む。 宗教のなかにある教義が、ひとの真理への探究を阻むからだ。 ひとの多くは自分のエゴを満足させるために宗教を利用しているにすぎない。 それも…
2014年6月。ちょうど「自然と音楽」演奏会シリーズを始めてしばらくしたころ。 シリーズを始めるインスピレーションの一つの手がかりは、 横浜国大名誉教授で植樹の神様と呼ばれた当時86歳の宮脇昭教授。 ドイツ語がお得意と聞…
前回のルービンシュタインの考え方とは スピリチュアルな意味でも 生演奏は人に少なからず影響をあたえることを 自身の演奏経験から そしてまた自身のスピリチュアル体験からも 生演奏を拒否するグールドに伝えたかったようだけれど…
ウイーンに7年くらい住んでました。 で。 先日お勧めしたブラームスのクラリネット5重奏曲と ハ短調のカルテットなんですが。。。 車で夜中にお茶の水の山の上ホテルに ローマからいらしてた野尻先生(お茶の師匠)に会いに行きま…
日曜日の独特な匂いって ありますよね。 これに気がついたの ウイーンに住んでたときでした。 ローマの日曜日もそりゃあね。 必ずsanto padre(ローマ法王の俗称)が ミサをされますから 特別っちゃ特別なんですが。。…
指揮者というものは 自分の身体というフィルターを音が付き抜けて行く。 そのフィルターがある意味色彩につながる。 私の場合、やはりウィーンに住んだとか 東京外語大でドイツ語を専攻したとか 昔からドイツ音楽に親しんだとか 色…
誰よりも「自分の主観が強い」と言う意味で シューマンという人は、極めて文学的センスに優れた人でした。 彼の父親はもともと作家志望で、今流に言うと、やりたい事をやるため「起業」します。 翻訳家としてシェイクスピア作品などを…
今日はシューマンの音楽の世界への準備をしてみましょう。 シューマンという人は「文学と音楽」を結び付けた人と言われています。 まあ確かに彼の作品を見ると「文学的」に見える場合もあります。 本当にそうであるかどうかは、彼の音…
今日は復活祭の日曜日。 イタリア人の初老の友人から先日受けた質問について 朝から思い巡らしていた。 「お前はキリストについてどう思うか?」 凄い質問だが、これは一番エキサイテイングな質問で キリストの役割について思うとこ…
内気な男たちのInside Out これが10月15日(土)紀尾井ホールで18時から行われる 「Reの悲劇」公演のプログラムノートの書き出しだ。 今日からしばらくお付き合い頂くのは「出会いの不思議」について。 そういう私…
その昔 京都の「樂美術館」で 不思議プラス強烈な体験をした。 そこには 長次郎の黒樂から 当代吉左衛門の茶碗が時代順に並んでいて 確かに歴代の器は素晴らしかったのだけれど 不思議で強烈な凄さとは当代の樂さんのものだった。…
ホロヴィッツの音で一番びっくりするのは 音をずらすテクニックを音楽に結び付ける その聴力かな。 そういうと「えっ?何それ?」ということに なるかもしれないので 一度聴いてみてください。 彼の場合普通で聴けない音が聴ける。…
僕の指揮の師匠はペーター・マークだが、彼から指揮を教わったことはない。 彼のアシスタントとして数多くの歌劇場でプロダクションに参加したが、一度だって指揮についてアドヴァイスを受けたことはなかった。むしろ音楽そのものについ…
Questa poesia è stata scritta da una adolescente malata terminale di cancro. Vuole vedere quante persone la le…
感謝というものは 思っていても伝えないといけない。 言葉にして、相手に言わないと やっぱり伝わらない。 だからこのブログを読んでくれている貴方に ここで一度深ーく御礼を申し上げます。 興味を持って読んでくれて本当にありが…
日曜日の一コマ。 横浜のみなとみらいのBUKATSU-DOで始めた「音のソムリエ」茶会。 5回目の今回は「ブラームスはお好き?」と題してお話しました。 偶然にもブラームスが女性に囲まれた写真を入手したので それもお見せす…
車で横浜から5時間ほど走ると そこは三重県お伊勢さま 3月に鈴鹿サーキットで セントラル愛知交響楽団と モーツアルト・ガラをやって以来 2度目の今回は 御礼参りでした! 「お札を返しに参ります~」 という歌が聴こえてきそ…
散歩をして「偶然」見つけた僕お気に入りの場所。 まあ、「偶然」というものはなく、すべては「必然」なのだけれど。 曲がりくねった小路の行き止まりに突然広がってくるこの空間は 自分のメンタルな部分が詰まってきたなあ、と感じた…
シューマンの歌曲集リーダークライスは 僕のお気に入り。 かつて佐々木成子先生やライナー・ホフマン氏の下 かなりこの歌曲集を弾いた記憶(?)があるのだけれど。。。 20年以上前の話であまりよく覚えていないのは 年のせいでし…
僕が20年前 ウイーンの楽友協会大ホールで聴いた最初の音は ブルックナーの交響曲第4番。 弦楽器が密やかに奏でるトレモロに続いて 黄金の響きを持ったホルンのソロが 誰もいないホールに響き渡った。 立ち見席に忍び込んで C…
さて、二人の対談最終チャプターです。 ここまで演奏会における生演奏の必要性・独自性を論ずるはずの ルービンシュタイン(アーサー王)が 一旦グールドがアーサー王のブラームス五重奏曲の スタジオ録音を褒めそやすと 突然ロマン…
木蓮の香りを女性に云々されると 結構クラクラ・フラフラとする年になってみて 自分の五感のなかで嗅覚というものが かなり退化しているのを感じている今日この頃だが。。。 五感を持った動物を語るとき、中でも一番ピンとこない動物…
去年オヤジの33回忌を終えて ふと。。。 オヤジが生きてたら。。。 。。。。。。。。。。。 音楽やってねえよなぁ。。 「たら」とか「ならば」とか嫌いなんだけれど 本当にそうなんだよね。 音楽できて幸せです。 このオヤジ。…
野尻先生との出会いは97年の1月。 裏千家ローマ出張所所長で、弓道、馬術、禅の師でもある。 茶道といっても道はいろいろ。 野尻先生のお茶は外国人が本質論で話すことができる国際共通言語にまで昇華されているから、 とてもわか…
僕がイタリアのシチリアにあるパレルモで多くを学んだことは いろいろな場所でインタビューに答えたりしたことでご存じの方も多いと思う。 パレルモにはテアトロ・マッシモがあり、この劇場は20年以上閉鎖されていた。 パレルモ市長…
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ローマの不思議 それは様々なスタイルの建築が立ち並ぶさま 時代によって区域がちがったりはするが のぼりくだりのスロープの多い中で 中腹から下はバロック以前と古代が ひたすら入り乱れている。 僕のローマに入った最初の印象は…
ある人に尋ねられた。 「あなたは何故そのように日本を素晴らしい国だと言い続けるのか?」 何だかこの質問が気になってしょうがなかったのだが、でも今突然その答えがポン!と出たきた。 「Because I am Japanes…
これまでブラームスを随分と演奏して来た。 でも彼の音楽の中に南の光が差し込む場面があっても、 気付かず通り過ぎていくオーケストラにも出会った。 陰と陽のコントラスト。 カラヴァッジョの絵からも分かるように、 光が無ければ…
というわけで ブラームスはお好き?ですが。。。 僕はブラームスが大好きなので その理由を考えてみると 子守唄が Guten Abend , gut’ Nacht… というブラームス作曲の子守唄だっ…
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